秦野市指定の重要文化財
木造毘沙門天
- 龍法寺(りゅうほうじ)
- 木造毘沙門天(もくぞうびしゃもんてん)立像(りゅうぞう)
- 平成2年4月23日指定
概要
- 像高113.3センチメートル
- 寄木造(よせぎづくり)(注1) 彫眼(ちょうがん)(注2)
- 推定製作年代:室町期末期
- 平成11年解体修理実施
頭と体を前後の二材から造り、頭部を首で体に挿しこみ、両腕を肩で接合しています。また、両足も別材で造り体部に下から挿しこみ固定しています。大きめの兜をかぶり、宝塔を持つ左手を肩の位置まで上げ、右足を踏ん張っています。
頭部には墨書銘があり、天文3(1534)年に鎌倉仏師大蔵長盛により造られたことがわかります。
木造不動明王
- 龍法寺(りゅうほうじ)
- 木造不動明王(もくぞうふどうみょうおう)立像(りゅうぞう)
- 平成2年4月23日指定
概要
- 像高115.7センチメートル
- 寄木造(注1) 彫眼(注2)
- 推定製作年代:室町期末期
- 平成15年解体修理実施
頭と体を前後の二材から造り、頭部を首で体に挿しこみ、両腕を肩で接合しています。また、両足も別材で造り体部に下から挿しこみ固定しています。ほとんど動きがなく直立し、左手を高い位置に置き羂索(けんさく)を持っています。顔の表情は憤怒像にしてはおとなしく、体の肉取りもあまり力を感じることはできません。
頭部には墨書銘があり、天文3(1534)年に鎌倉仏師大蔵長盛により造られたことがわかります。
古くは真言宗であったと言われる亀谷山龍法寺は、現在、曹洞宗の寺で、本尊は釈迦如来です。
本堂には木造毘沙門天立像、木造不動明王立像があり、いずれも寄木造りです。
毘沙門天立像は、宝塔を捧げた左手を肩まで上げ、おそらく邪気を踏みつけていたと思われる脚部は右足で踏んでいるようです。
木造不動明王立像は、ほとんど動きがなく直立で、左手を大きく外にはずして高い位置で羂索を取ります。顔の表情は憤怒像にしてはおとなしい。
語句の意味 (注1) 寄木造り(よせぎづくり) 木彫像の主要部分を複数の材からつくる技法。 (注2) 彫眼(ちょうがん) 木の彫像の表面をじかに彫ってあらわされた眼。
アクセス
- 所在地:秦野市南矢名1533
- 交通:東海大学前駅からオレンジヒル方面行きバス、町内会館下車徒歩5分