神奈川県指定重要文化財
木造大日如来坐像
(もくぞうだいにちにょらいざぞう)
- 宝蓮寺大日堂
- 木造大日如来坐像
- 昭和49年指定
概要
- 像高199.5センチメートル
- 一木造(いちぼくづくり)(注1)彫眼(ちょうがん)(注2)
- 製作推定年代:平安時代
頭部から体部までヒノキの一木で作られており、両手は肩ではなく腕の途中で接合しています。頭部及び体部には内刳り(うちぐり)(注3)が施されており、両脚部は内刳りを施したヒノキを横にして接合しています。
胸前で智拳印(ちけんいん)(注4)を組み、右を上にするように足を組んで座っています。胸、腹、腰の肉付きは豊かで彫りも浅く荒っぽいものの、たくましさを感じることができます。
- (注1) 一木造(いちぼくづくり) 一つの材から仏像等を切り出す技法。
- (注2) 彫眼(ちょうがん) 木の彫像の表面をじかに彫ってあらわされた眼。
- (注3) 内刳り(うちぐり) 木造彫刻で、乾燥によるひび割れを防ぐために内部をくりぬくこと。
- (注4) 智拳印(ちけんいん) 胸の前で左手をこぶしに握って人差し指だけを立て、それを右手で握る印。右手は仏、左手は衆生をあらわす。