国指定の登録文化財
- 猿渡堰堤(さるわたりえんてい)
- 平成15年3月登録
概要
丹沢・大山国定公園内に位置し、長さ39メートル、高さ16メートルの昭和7年に竣工した重力式砂防堰堤です。本堰堤は、過去の度重なる土砂災害を防ぎ現在でも砂防施設の機能を有する一方、石積みの堤体は周辺の景観にも調和しており塔ヶ岳に至る登山道からも望むことができるため登山道の利用者に親しまれています。
北伊豆地震による丹沢水系の山崩れを契機とする内務省直轄事業による昭和7年の水無川砂防施設です。湾曲する河道を矯正するために左岸側を締め切り、岩盤形状にあわせて右岸側に堰堤の前面に張り出す水通しを設けてあります。「再現することが容易でない」文化財として登録されました。