国の登録文化財

戸川堰堤
戸川堰堤
  • 戸川堰堤(とかわえんてい)
  • 平成15年3月18日登録

 長さ189メートル、高さ8メートルの重力式砂防堰堤で、石積みの堤体は周辺の景観に調和しています。現在、堰堤周辺は県立戸川公園になっており、堰堤堆砂敷を水辺広場として利用するなど、公園のランドマークとして親しまれています。

 昭和13年度から28年度にかけて行われた神奈川県事業の一環として作られた水無川砂防施設です。昭和16年に竣工後、機能増進を図るため昭和25年に堰堤の嵩上げが行われています。もとの堰堤は切石で作られており、嵩上げした部分ははコンクリートで造られているものの、その表面に切石が張ってあるため堰堤全体が一体的な外観を形成しています。「国土の歴史的景観に寄与している」文化財として登録されました。